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    エンゼルポケット アーカイブ その7 (セイシン合金)

    この原稿は05年7月の書かれたものです。現在ではSPI-015Sは製造販売されていません。
    もし、下の記事を読んで「自分でもチャレンジしよう」と思われた方は

    SPI-015S MK2 をご使用下さい。


    B2009-1-12-4.jpg


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    アブソーバー・スクリューの応用
    (実践編 その28:ヘッドフォンの制振対策)

    万木 雅一
    □はじめに
    今回はヘッドフォンの制振対策の実験を行ったので報告する。機種はソニー製の100KHzまで帯域があるMDR-SA3000である。定価は¥38,750(税込み)と少し高価だが、開放感のある爽やかで繊細な音質が特長だ。
    今回の制振対策は、新しく発売された電磁波防止効果のある制振合金粉体塗料「SPI-015S」を主に使用した。ヘッドフォンは小音量のスピーカーであり、電気信号を音波に変換する重要なトランスデューサーとして捉える必要がある。ここの不要な振動を少なくできれば、原音に忠実な再生音が得られることになるので、制振対策は必須の項目として考えたい。

    □分解
    B2009-1-12-1.jpg

    写真は分解後である。分解にはイヤーパッドを外してから4本のネジを緩めて行う。分解にはちょっとコツがいるが、慣れれば簡単だ。ケースを外す時に、力余って電線を切らないように慎重に行いたい。
    中央の白い部分が中心の空気抜きのフィルターで、その周りのリングが磁石になっている。周りの黒っぽいフェルトも背面の空気抜きフィルターである。

    □磁石部の制振対策
     始めに磁石部の制振対策を行う。トランスデューサーの磁石部は、振動板の反作用で逆位相に動いてしまう。この逆位相の振動が音質を劣化させる原因にもなっている。制振合金はここに使うと仮想デッドマス的な作用を発揮し、音の立ち上がりを自然な形に持って行くことが可能だ。そこで、ツァウバーディスクΦ5を5枚、両面テープで貼り付けてみた。

    B2009-1-12-2.jpg

    このちょっとした対策でも効果が出るはずだ。それは、ヘッドフォンは微小な音量で駆動されるため、トランスデューサー自体もそれ程大きな振動を発生していない。そのため不要な振動エネルギーの絶対量も少ないのである。そこでツァウバーディスクΦ5でも十分だと考えたからだ。分解してから要した時間は15分程度。
     まずはこの時点で音質チェックを行って見た。対策後の結果は:予想通り、音の立ち上がりが自然になり、キツさが減少した。弦楽器の繊細感と余韻が自然になり、柔らかいが芯のある音が得られた。音粒の間の静粛感も高まったのは、S/N比が向上したからであろう。このままでも満足であるが、更なる音質向上に向けた対策を行うことにする。

    □ケース部の制振対策
     今回は制振合金粉体塗料のラインナップでも評判の高いSPI-015S(制振合金の粉体+ファインカーボンの粉体+電磁波吸収効果のある粉体の相乗効果)をトランスデューサー周辺のケース部に塗布してみた。

    B2009-1-12-3.jpg

    写真では分かりにくいと思われるが、トランスデューサーが取り付けられているケースの全面に粉体塗料を3度塗りで塗布した。塗布した面はヘッドフォンの内側なので、組み立て後は外観上の問題が無いので有り難い。ついでなので、線材も接続部の付近に粉体塗料を塗布した。
     ヘッドフォンの場合はケースが耳に近いため、ケース部の不要な振動から発生する音が聞こえやすい。今回の制振合金粉体塗料は、この不要な振動を少なくするためには、すごく効果が出るはずだ。写真でも分かるように、ケースは複雑な形状なので、ツァウバーディスク等の対策がやりにくい。その点、粉体塗料はどのような形状にも対応して塗布できるので有り難い存在だ。塗布に要した時間は30分程度だ。
     最後に、塗料が乾くのを待って(2時間程度)から組み立てた。

    □音の確認
     今回は友人のT氏に試聴を行って頂いたので、その結果を報告する。
    1. Waves(波の音):塗布後の方が波の粒が細かい。波の引き際で砂に海水が染み込んでいくような音が繊細に聴こえる。
    2. 無伴奏チェロ組曲第一番/バッハ(藤森亮一:チェロ):塗布後は、チェロの弦周囲にまとわりついている付帯音が減少し、音像が引き締まる。これにより無音の部分での空間が広く聴こえ、よりゆったりと聴くことができた。
    3. Deep Night(ピアノトリオ:Takashi Ono):ハイハットやシンバルを叩くスティック音と、ピアノの打鍵音がスッキリと明解に余韻まで伸びるようになる。
    4. You'd be so nice to come home to(Art Pepper):塗布前ではペッパーのリードと口元が少しボヤケ気味。フィリージョー・ジョーンズのブラッシュワークもブラシの先が太い。塗布後ではペッパーの口元が引き締まる。また空間に漂うアルトサックスの余韻(残響)がわかる。
    5. Star Eyes(Art Pepper):塗布前ではどうも物足りなく感じたペッパーの出だし控えめな吹き方だが、塗布後ではそこにキレイな余韻を感じる。

    □終わりに
    音の確認でも分かるように、見違える音質改善ができた。制振合金粉体塗料SPI-015Sの持っている「制振合金による制振効果」「ファインカーボンによるシールド効果」「電磁波吸収による効果」の総合力も侮れない。特にトランスデューサー周辺には電磁波の影響が大きいと思われるため、SPI-015Sの特長が発揮されたようだ。読者の皆様もヘッドフォンの1個は持っているであろうから、是非試して頂きたい。

    「晴れやかな 雲のたなびく 夏空に 暑さ忘れて 聞き入る波の音」

    ではまた。

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